すくすく 健康

夏を元気に過ごす 保育園看護師のアドバイス

十分に水分をとりましょう

十分に水分をとりましょう

子どもは新陳代謝がさかんです。十分に水分を与えましょう。

小さいお子さんは多量の水分が必要ですが夏は汗をかき、不足しがちになります。時間を決めて、水分をこまめに与えましょう(1回30~100cc)。

スポーツドリンクは糖分を多く含み、むし歯の原因となります。体調が悪い時には有効な場合もありますが、基本的に水分補給は麦茶や水を飲ませましょう。

できるだけ涼しい環境を

エアコンは、無理せず使ってかまいません。こまめに換気をしましょう。外気温との差は5℃以内が目安ですが、猛暑日は無理なく使用しましょう。

出かける前には設定を外気温に近づけ、気温差がないように心がけましょう。

朝や夕方に涼しくなった場合はエアコンに頼らず、外に出て木陰ですごしたり自然の風にふれさせることもいいでしょう。

こまめにきがえましょう

こまめにきがえましょう

乳児は新陳代謝がさかんで、大人の1.5倍といわれています。そのうえ汗で皮膚が汚れやすいので、肌着やおむつに気をつけます。汗をかいたらできればよく拭いて肌着を頻繁に取り替えましょう。

入浴は湯温37~38℃、時間5~6分とします。

寝冷えしないために

寝冷えしないために

寝冷えの原因は、汗の放置と、冷たい風をお腹あたりに長時間あてることです。子どもはよく汗をかくので、布団はかけず、お腹にかけ物(タオルケットなど)をかけたり、スリーパーを着せるなどして、手足は出すようにしましょう。朝晩冷え込むときには調整しましょう。

夏かぜ

夏は高い熱の病気が増えます。熱は40℃くらいになることがあります。発疹やのどの痛み、目ヤニをともなったり、嘔吐や下痢をすることがあります。

夏期熱

1歳未満のお子さんは、7~8月にかけて、38℃くらいの熱が長く続くことがあります。これは夏の暑さが原因で、体温の調節がうまくできないためにおこると考えられています。涼しい環境にすると熱は下がります。夜半から出始め、午前中に高く、午後になると下がります。咳や鼻水はなく、機嫌もよいです。

夏期熱だと決まれば、水分を十分与え、涼しい環境にすることですが、熱が続く時は、感染症や他の病気になっていないか、検査をする必要もあります。

あせもを予防するには

あせもを予防するには

あせもは後頭部・胸・背中にできやすいです。

肌を清潔に保つことが最も大切なので、夜のお風呂だけでなく、日中にも入浴やシャワーをすることはあせもの予防にとても効果的です。

あかちゃんは大人に比べ肌が薄いので、夏でも保湿が必要になります。合うものは人により異なるので、肌の調子が心配になった時には、かかりつけ医へ相談しましょう。


秋・冬を元気に過ごすポイント

看護師からの「秋・冬を元気に過ごすポイント」

1. 秋のせきこみ

秋のせきこみ

秋は咳が出やすい時期です。元気で熱もないことが多いです。咳込むつらさや痰の切れないつらさなどがありますので、熱がなくとも受診して、対症療法をすることをおすすめします。そうすると夜の睡眠や食事なども楽にできるかと思います。生活は普通にして入浴も大丈夫です。

看護師からの「秋・冬を元気に過ごすポイント」


2. 暖房をいれるとき

室内が15℃以下ぐらいになると寒さを感じ暖房がほしくなります。秋・冬の室温はだいたい20℃前後、湿度は50~60パーセントぐらいが好適です。暖房をつけた場合は1時間に1回、換気をしましょう。

3. 湯冷めを防ぐには

湯冷めを防ぐには

寒くなってくるとお風呂に入ったからかぜをひいた、と思ってしまうことがあります。

しかし、それは湯冷めが誘引となり、体が冷えすぎてウイルスなどに感染しやすくなってしまったということです。湯冷めはお風呂から出て30分から1時間におこりやすいのでその間に早すぎず遅すぎずパジャマを着せましょう。

コツは、汗がさっと引く瞬間がありますからそこを逃さず着せることです。早くにパジャマを着せてしまうと、汗でパジャマがしめって、あとで冷えてしまうということがあります。

4. 厚着にならないようにしましょう

秋は体づくりに絶好のチャンスです。肌寒い日は下着と半袖Tシャツで保温しましょう(上肢は二の腕、下肢は太ももが覆われていれば、体熱が奪われにくいです)。

気温が15℃を下回ると防寒着や暖房なども必要となります。

5. 外遊びをたくさんしましょう。

この季節は、暑すぎず寒すぎずの過ごしやすい時期です。外で身体を動かし、たくさんあそびましょう。肌寒く感じても、子どもが大人に比べて代謝がいいので、動きやすい服装で、皮膚の鍛錬も含め薄着で過ごしましょう。遊んだあとは汗をかいているので、冷える前にすぐ着替えましょう。

秋・冬に流行する感染症

1. インフルエンザ

突然の発熱(さむけと高熱)が主症状で、咳・咽頭痛・頭痛・嘔吐・下痢、だるさなどがあります。鼻水・鼻汁・痰は少なく、リンパ線の腫れもありません。

合併症として肺炎、脳炎を起こすことがあるので、体調のいいときに予防接種をして、重症化を防ぎましょう。ウイルスに感染している人の唾液等から移ります。

予防には手洗いが最も重要です。マスクや消毒も有効です。流行期には、街中でも常に誰かがウイルスに感染している状態なので、しっかりと予防しましょう。

2. アデノウイルス感染症

アデノウイルスは風邪の原因となる比較的多いウイルスの一種です。型がたくさんあり、その中でも「プール熱(咽頭結膜熱)」や「はやり目(流行性角結膜炎)」は感染力が非常に強いものです。症状としては、のどの腫れ・痛み、目ヤニ・目の充血、38~40℃近い高熱があげられます。

インフルエンザと同様に、接触・飛沫感染です。手洗いを行い、予防しましょう。便からも排泄されますので、オムツ交換のあとは特にきちんとした手洗いをしましょう。

事故に気をつけましょう

冬は、暖房器具などが増えます。危険な物や危険箇所を見直しましょう。

ポットや炊飯器、暖房器具などで火傷をしないようにしましょう。
直径2センチぐらいまでの物(トイレットペーパーの芯の太さ)は飲み込みやすいので、手の届く所に置かないように気をつけましょう。
自転車からの転落や、自転車ごとの転倒などをおこさないように気をつけましょう。事故は、自分で気をつけていても、相手からもらってしまうものです。自転車に乗る時は、必ずヘルメットとベルトを装着しましょう。